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千葉県四街道市の郡司政男さん(67)がハローキティグッズのコレクション数でギネス世界記録を樹立した。

その数、5169個。

キティと言えば女性に大人気のキャラクターだが、成し遂げたのは男性コレクター。
しかも、定年まで勤め上げた元警察官という意外な経歴の持ち主だ。
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同市栗山の閑静な住宅街。
ピンク色の外観でひときわ目立つ「キティハウス」の中に膨大なコレクションが大切に保管されている。

ぬいぐるみ、おもちゃ、文房具、化粧品、食器、財布、スマホケース…あらゆるキティグッズで埋め尽くされた室内は完全にメルヘンの世界だ。

ギネス認定を受けたのは昨年11月23日。
実際のコレクション数は約1万個にも上るが、制限時間の8時間で審査できるよう5250個を選んで市内の集会場に搬入し、同日朝から公式認定員がカウント。

「赤いリボン以外は認めない」など審査は厳しく、約80個が失格となったが、日本人女性が保持していた前回記録4519個を抜き、見事世界一を達成した。


 認定の瞬間を郡司さんは振り返る。「ギネスに向けて1年がかりで準備してきたので、ほっとした。と同時に、協力してくれた大勢の人への感謝の気持ちでいっぱいになった」
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コレクターになったのは約30年前、職場の慰安旅行で行った観光地でキティのストラップを買ったのがきっかけ。
そのかわいらしさに夢中になった。
「厳しい仕事だったから、キティを見ていると癒やされて『明日も仕事を頑張ろう』という気持ちになれた」


 高校卒業後、警視庁に入庁。地域課や機動隊などで勤務した。
父も千葉県警の警察官で剣道の指導者。
「『何やってんだ』と、厳格な父はキティ集めを煙たがっていた」と照れ笑いする。
父が他界する前は、自宅の2階に隠すように集めていた。


 キティ集めは定年退職後に本格化。
県内の百貨店やスーパー、ディスカウント店、東京都多摩市のサンリオピューロランドなどでグッズを買いあさった。
2013年には膨大になったコレクションを保管するため自宅の庭に「キティハウス」を建てた。
室内の壁にキティのイラスト、天井にキティの模様を施すこだわりよう。
「特にファンではない」という妻の良子さんも一連の活動に協力した。
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*天井にもキティさん。

ギネス認定後、ハウスを訪れる近所の子どもたちが増えた。
遠くから訪れる大人のキティファンもいて、最近はアラスカから外国人がはるばる訪問。
認定の重みを痛感した。


 「コレクションは自分だけのものじゃない。キティの魅力をみんなと共有したい。そして、みんなが癒やされてほしい」




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