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松戸市のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)が遺体で見つかった事件をめぐり、同市は24日、市内の通学路などに新たに防犯カメラ計31台を設置することや、市の公用車にドライブレコーダーを配備することなどを柱とした安全対策を明らかにした。また、学校の保護者会会長の選出方法について問題があったとの認識が示され、同市側は今後、保護者会への学校の関与を強めていくことを示唆した。

 ◆リンさん事件受け

 この日行われた同市の総合教育会議で報告された。同会議は今年度最初の定例会議で、同市立六実第二小学校に通っていたリンさんの事件を受け、本郷谷健次市長、伊藤純一市教育長、市教育委員ら計5人が出席して防犯対策が話し合われた。

 会議では児童・生徒の登下校時の継続的な安全対策について市側が説明。リンさんの事件の捜査でも効果があったとされるドライブレコーダーを、市公用車231台と防犯協会などが所有する巡回車(青パト)18台に早急に配備することが報告された。また、5月末までに同小通学路へ3台をはじめとし、新たに防犯カメラ計31台を10月までに設置することや、民間住宅への防犯カメラ設置についても補助金を10万円から30万円に引き上げて促進していくことなどが報告された。

 防犯のための設備設置以外では、児童やその家族に対する心のケアに対応するため、同小にスクールカウンセラーを今年度中は週1回派遣することとし、鎌ケ谷市など隣接市との連携を強化していく考えを表明。また、PTAや保護者会メンバーを対象とした見守り活動セミナー・研修会の開催を検討していることが明らかとなった。

 ◆会長選出も検討必要

 この日の会議には市民ら23人が傍聴。冒頭、全員でリンさんに黙祷(もくとう)を捧げた。教育委員からは、同小の保護者会会長だった渋谷恭正容疑者(46)が逮捕されたことによる見守り活動への影響について質問が出た。外国人家庭の孤立化を防いでほしいという要望もあった。

 さらに、保護者会と学校の関係に関する質問もあり、市側は、保護者会会長の選出方法などについて検討が必要だと指摘。本郷谷市長は「保護者会への学校の関与をどうするかを考えなければならない」と述べた。伊藤教育長も透明化の必要を強調した。

 会議後、本郷谷市長は「子供たちの安全を最優先に考えていく、保護者会のあり方を検討する。防災で実現している地域との連帯を、防犯にも生かしていく」と話した。

 伊藤教育長は「安全は自分で守るという考えへの変換が必要だ」と、危険を回避する能力を身につける教育の重要性を強調した。

ソース:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170425-00000003-san-l12 


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