ことしから来年にかけて相次いで計画されている、月面探査と深海探査の2つの国際レースに挑戦する、それぞれの日本のチームのメンバーが、千葉市の科学館で開かれたイベントにそろって参加し、月面と深海の探査がどのくらい難しいか、多くの人たちの疑問に答えました。
いまだ解明されていない部分が多い、月面と深海の開拓を進めようと、アメリカの民間の財団がことしから来年にかけて2つの国際探査レースを相次いで計画し、いずれのレースにも日本のチームも挑戦しています。
22日は千葉市科学館で、この2つの探査がどのくらい難しいかをテーマにしたイベントが開かれ、それぞれの日本チームのメンバーがそろって参加しました。
この中で、月面探査に挑むチーム「HAKUTO」の技術責任者、東北大学の吉田和哉教授は、月面では、探査車が一度でも転倒したり、通信が途絶えたりすると、二度と動かせなくなるおそれがあると強調しました。
また、深海探査に挑むチーム「KUROSHIO」の共同代表、海洋研究開発機構の中谷武志研究員は、深海では電波が届かず、遠隔操作が難しいため、探査機みずから判断できるようにしなければならないことを強調しました。
東京・江東区から訪れた中学1年生の男子生徒は「宇宙開発に関心があって参加しましたが、深海探査も電波が届かないなど、さまざまな困難があることを知りました」と話していました。
チーム「HAKUTO」はことし12月28日にインドのロケットで月を目指す予定で、チーム「KUROSHIO」はことし秋ごろに水深2000メートルの深海で海底地形図の作成に挑戦する予定です。
ソースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20170422/k10010957871000.html
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