管理人要約
印旛沼周辺でカミツキガメが繁殖しちゃって生態系がマジやばいからハンターとして専門の駆除係りを採用したよ!
■手袋だけで冷静に獰猛生物に対処
増殖して生態系への影響が懸念される特定外来生物のカミツキガメについて、県はその捕獲などを担当する専門職員を採用。「初陣」となる捕獲作戦が23日、佐倉市内の農業用水路で報道陣に公開された。“カメハンター”の初仕事の現場に同行した。(林修太郎)
「カミツキガメだっ!」-。集まった報道陣からどよめきが上がった。カメの専門家で今月、県に専門職員として採用された今津健志さん(33)が水路に浸かって約1時間が経過していた。
今津さんが泥の底からつかみ上げたのは体長(甲羅の長さ)22センチ、重さ3キロの推定9、10歳の雌のカミツキガメ。冬眠から無理に起こされた怒りからか、威嚇するように大きく開いた口先はカギ状にとがり、首を盛んに伸び縮みさせていた。
今津さんはこの日、長靴に胴長、パーカーを羽織ったいで立ちで現場にさっそうと登場。記者からの問いかけに軽く応答し、自信をみなぎらせて“出陣”した。
水路は水田そばを流れており、深さ約20センチ程度。午後1時半ごろ今津さんともう1人の県職員が水路に入ると、膝の辺りまで水に浸かった。腰を曲げて水面に右腕を突っ込みカミツキガメを捜索。腕にはゴムの手袋をしているもののほぼ素手。感触と、カメの専門家としての経験が頼りだ。報道陣は固唾を飲んで一挙手一投足を見守った。
開始2分で早速のヒット。色めき立つ報道陣に「これはクサガメですね」と冷静な今津さん。捕獲したカメを一時的に入れるプラスチックケースは、みるみるクサガメでいっぱいになった。今津さんによると、クサガメもカミツキガメと同様、水辺の草が生い茂る陰や、積もった泥の中にもぐっていることが多いという。冬場は越冬のため動きが鈍くなるとはいえ、カミツキガメはかむ力が強く、大けがの危険性もある。プロのカメハンターである今津さんだからこそ、捕獲作戦はできることだ。
結局、捜索開始から1時間以上と、よもやの長期戦に。今津さんは「カミツキガメを見つけても、安易に触らず警察や市に通報しよう」と、獲物の獰猛(どうもう)さをまざまざと見せつけ、カメハンターは初仕事を遂げたのだった。
■越冬期の捕獲で根絶へ
23日のカミツキガメ捕獲現場の公開は、県の調査の一環で行われた。カメが越冬する11~3月に捕獲事業を行うのは初めて。カミツキガメ根絶に向けて県が本腰を入れた形だ。
県によると、カミツキガメの繁殖が確認されている地域は少なく、印旛沼周辺が国内最大の繁殖地となっているという。捕獲には網状のワナが用いられ、カミツキガメが越冬のため動きが鈍くなる時期の捕獲は難しかった。また農業用水路など水深の浅いところではうまくワナを設置できなかったという。
カミツキガメは昭和53年に佐倉市の高崎川で初めて確認され、現在、印旛沼周辺に1万6千頭程度生息している可能性が高いという。基準が異なるため単純比較はできないが、平成16年度の調査では約1千頭と見積もられており、15倍以上増加。今年度は約1400頭のカミツキガメが捕獲された。
県は19年度から捕獲事業を開始したが、焼け石に水の状態。雌を年間1250頭程度駆除しないと生息数は減らない計算という。
カミツキガメは雑食性で、在来生物を捕食するため生態系への影響が懸念されるほか、かむ力が強く大けがをする恐れもある。県生物多様性センターは「今まではできなかった越冬期にも捕獲できるようになるのは大きい」としている。
ソース:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170224-00000068-san-l12
印旛沼周辺でカミツキガメが繁殖しちゃって生態系がマジやばいからハンターとして専門の駆除係りを採用したよ!
■手袋だけで冷静に獰猛生物に対処
増殖して生態系への影響が懸念される特定外来生物のカミツキガメについて、県はその捕獲などを担当する専門職員を採用。「初陣」となる捕獲作戦が23日、佐倉市内の農業用水路で報道陣に公開された。“カメハンター”の初仕事の現場に同行した。(林修太郎)
「カミツキガメだっ!」-。集まった報道陣からどよめきが上がった。カメの専門家で今月、県に専門職員として採用された今津健志さん(33)が水路に浸かって約1時間が経過していた。
今津さんが泥の底からつかみ上げたのは体長(甲羅の長さ)22センチ、重さ3キロの推定9、10歳の雌のカミツキガメ。冬眠から無理に起こされた怒りからか、威嚇するように大きく開いた口先はカギ状にとがり、首を盛んに伸び縮みさせていた。
今津さんはこの日、長靴に胴長、パーカーを羽織ったいで立ちで現場にさっそうと登場。記者からの問いかけに軽く応答し、自信をみなぎらせて“出陣”した。
水路は水田そばを流れており、深さ約20センチ程度。午後1時半ごろ今津さんともう1人の県職員が水路に入ると、膝の辺りまで水に浸かった。腰を曲げて水面に右腕を突っ込みカミツキガメを捜索。腕にはゴムの手袋をしているもののほぼ素手。感触と、カメの専門家としての経験が頼りだ。報道陣は固唾を飲んで一挙手一投足を見守った。
開始2分で早速のヒット。色めき立つ報道陣に「これはクサガメですね」と冷静な今津さん。捕獲したカメを一時的に入れるプラスチックケースは、みるみるクサガメでいっぱいになった。今津さんによると、クサガメもカミツキガメと同様、水辺の草が生い茂る陰や、積もった泥の中にもぐっていることが多いという。冬場は越冬のため動きが鈍くなるとはいえ、カミツキガメはかむ力が強く、大けがの危険性もある。プロのカメハンターである今津さんだからこそ、捕獲作戦はできることだ。
結局、捜索開始から1時間以上と、よもやの長期戦に。今津さんは「カミツキガメを見つけても、安易に触らず警察や市に通報しよう」と、獲物の獰猛(どうもう)さをまざまざと見せつけ、カメハンターは初仕事を遂げたのだった。
■越冬期の捕獲で根絶へ
23日のカミツキガメ捕獲現場の公開は、県の調査の一環で行われた。カメが越冬する11~3月に捕獲事業を行うのは初めて。カミツキガメ根絶に向けて県が本腰を入れた形だ。
県によると、カミツキガメの繁殖が確認されている地域は少なく、印旛沼周辺が国内最大の繁殖地となっているという。捕獲には網状のワナが用いられ、カミツキガメが越冬のため動きが鈍くなる時期の捕獲は難しかった。また農業用水路など水深の浅いところではうまくワナを設置できなかったという。
カミツキガメは昭和53年に佐倉市の高崎川で初めて確認され、現在、印旛沼周辺に1万6千頭程度生息している可能性が高いという。基準が異なるため単純比較はできないが、平成16年度の調査では約1千頭と見積もられており、15倍以上増加。今年度は約1400頭のカミツキガメが捕獲された。
県は19年度から捕獲事業を開始したが、焼け石に水の状態。雌を年間1250頭程度駆除しないと生息数は減らない計算という。
カミツキガメは雑食性で、在来生物を捕食するため生態系への影響が懸念されるほか、かむ力が強く大けがをする恐れもある。県生物多様性センターは「今まではできなかった越冬期にも捕獲できるようになるのは大きい」としている。
ソース:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170224-00000068-san-l12
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