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 北千葉道路(国道464号)のうち、印西市内の一部区間の最高制限速度(現行時速60キロ)が2月19日から70キロに引き上げられる。法定速度(一般道60キロ、高速道100キロ)を超す緩和措置を県内初適用するもので、千葉県警が25日発表した。隣接区間の開通に合わせ引き上げ、交通の流れを円滑化する狙い。交通標識類を増設して混乱防止も図る。

 県警交通規制課によると、70キロ化する区間は、千葉ニュータウン地区で2014年7月に開通した掘割構造の上下各2車線。距離は約9キロで、上りは同市鎌苅-武西、下りは武西-角田間。上下の車線は北総・成田スカイアクセス線の線路で分離されている。

 信号や平面交差点がなく、大きな渋滞は生じていない。順調に走行を続けていると、法定速度にすぐ達する傾向にもあった。

 一方で、見通しは極めて良好で、同区間が開通してから昨年末までの交通人身事故はわずか1件(死亡事故はゼロ)。70キロ化しても交通上の安全の維持は十分に可能と判断し、県の道路管理部門や県公安委員会の了承も得た。

 70キロ化に伴う注意点もある。従来から歩行者と自転車が通行できない区間だが、新たにミニバイクの通行も禁止される。半面、掘割部分の外側にある上下2車線ずつの側道は最高速度が60キロのままで、ミニバイクも引き続き走行できる。

 県警は、側道と掘割部の合流地点計5カ所に注意喚起や誤進入防止の看板・ポールを設置予定。掘割部には、制限速度を「70キロ」と知らせる標識を約20カ所に配置する。

 70キロ化は2月19日の午後4時半から。同時に北千葉道の同市若萩-成田市北須賀間の約4・2キロが開通、これで北千葉道の全体計画約43キロのうち連続した約26キロがつながり、時間短縮効果が高まる。

 最高速度の緩和は、09年の警察庁の基準改正で限定的に開始。一般道では栃木県や神奈川県内で導入例がある。緩和上限は80キロ。高速道は、120キロ化を見据えた110キロ化の試験導入が新年度から東北道や新東名道の一部で開始見込み。

ソース: http://www.chibanippo.co.jp/news/national/381821



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