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 昨年十一月二十日のJR千葉駅(千葉市中央区)の新駅舎や改札内の商業スペース「ペリエ千葉エキナカ」の開業に伴い、駅周辺の休日の歩行者数が、開業前と比べて約二割増えたことが、ちばぎん総合研究所(千葉市美浜区)の調査で分かった。ちばぎん総研は、休日を利用して千葉駅を見に訪れる人が増え、中心市街地にも足を運ぶ人が増えたと分析している。

 調査は駅周辺の八カ所で、開業前の昨年十月上旬と開業後の同十二月上旬の平日と休日のそれぞれ一日ずつ、計四回実施した。休日の歩行者数は、開業前の十一万六千七百二十六人に対し、開業後は18・9%増の十三万八千八百四十三人となった。平日は開業後も1%増の十四万九千六百二十人で、開業前とほとんど変化が見られなかった。

 エリア別では、千葉駅中央改札を出て地上に降りた東口に広がる駅前広場の歩行者の増加率が高かった。東口近くの駅前大通りの歩行者数も休日は約三割増えた。

 中心市街地のにぎわいを支えた千葉パルコが昨年閉店したことから、ちばぎん総研の松永哲也専務は「エキナカと(駅近くの)そごう千葉店の独り勝ちになるのではと懸念していたが、意外に駅から人が中心市街地に出ていた」と話した。

 一方で、駅高架下に広がるショッピングセンター「C-one(シーワン)」入り口付近の歩行者数は休日、平日ともに減少。休日が20・1%減の一万六百九十人、平日は10・2%減の一万二百二十三人だった。

 ちばぎん総研の観音寺拓也主任研究員は、リピーターを増やす取り組みの必要性を強調。「エキナカでは中心市街地の情報が把握できない。初めて千葉駅に来た人が、どこに行けば面白いかが分かるような仕組みがなければ、次には来てくれない」と話した。


ソース:http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201701/CK2017012302000172.html 



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